#Episode
Hi TAILOR
百貨店の新しい顧客体験を
株式会社三越伊勢丹
時と場所を選ばず、自分のペースでオーダーできる
「弊社が近年取り組んでいるオンラインの新規ビジネスは、店に足を運ぶ時間が取れない方、週末にも他の予定がある若い方など、百貨店をいつもはご利用いただいていない方々へも新しい顧客体験をご提供するのがひとつの目的です」
「このサービスのターゲットは伊勢丹メンズ館とは切り離して考えています。開発に当たっては、とにかくいいものを作って売ればいいという価値観から離れようと思いました」と語るのは、“イセメン”のバイヤー経験がある、同じくデジタル事業部の篠崎克志さん。デザイナーと相談しつつ、運針21針のステッチや貝ボタンなど、服をわかっている人が作ったというポイントはしっかり押さえながら、一方で高級シャツに見られるフラシ芯や手縫いのボタンホールなど、過剰と言えるようなものはカットした。
横山さんもこう語る。「このサービスを通じて、服選びに悩んでいる人を救いたい。そこで選びやすさを重視したインターフェースを心がけ、オプションの数も絞り込みました」
三越伊勢丹ならではのノウハウが反映された自動採寸システム
「データを分析するとともに、店頭のスタイリストにもチェックしてもらいながら数値化していきました。感性と科学をつなげるような作業で、これを行ったことがこのシステムの大きなポイントだと思います」
サービス開始後の反応は上々で、オーダー件数は概ね予定通りに推移していると言う。「これまではテストトライ的な位置づけでしたが、4月からはオーダースーツも販売し、その時点でより積極的にPR展開します。オンラインサービスは三越伊勢丹の入口的な存在。ここから入っていただいて、もっと細かくカスタマイズしたくなったら店頭に来ていただく。そうしてオンラインと店舗をシームレスに行き来していただけるようにすることが目標です」と横山さんは語る。スーツはデザイナーに大手メゾンのスーツ縫製を手がけているイタリアのエンリコ・ボナッツォーリ氏を起用。
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INTERVIEW
INTERVIEW
株式会社三越伊勢丹 デジタル事業部 篠崎克志さん
1985年東京生まれ。2008年株式会社三越伊勢丹入社。2015年素材開発、PBのバイヤーに就任。国内外の縫製工場、生地メーカーに精通する。2018年現職。好きなアーティストはMr. Children。
https://www.imhds.co.jp/ja/index.html
※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。