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GALBAシリーズ

GALBAシリーズ
GALBAシリーズ
バイオと科学の力で
髪の悩みを解決する

株式会社リトル・サイエンティスト

「髪の科学」に基づいた独自のヘアケア製品の開発を行う株式会社リトル・サイエンティスト。創業以来、髪の重要な構成要素であり、ダメージ補修などに有効なCMC成分やケラチンを活用した画期的なヘアケア製品を次々に発表。サロン業界に大きな影響を与え、プロフェッショナル市場での確固たる地位を築いてきた。
髪の変化を実感した人々の感動が口コミで広がり、大人気を博した「リケラ」シリーズを始め、サロン専売品を中心に豊富な製品群を揃える。なかでも、創業者であり代表の野村恭稔氏が「もっとも思い入れのある商品」と語るのが、4段階のケアで髪を美しく若返らせる『GALBA』シリーズだ。
サロンの常識を覆した
ヘアケア成分を開発
野村氏は大学を卒業後、プラスチック合成ゴムの会社でバイオ関連の新規事業に参画。微生物の働きに注目した新素材を開発してロケット部品などへの活用を目指す研究を任せられ、その際に通った大阪大学の大学院では、研究成果が認められ工学博士の学位も取得した。
GALBAシリーズ

「これからも、美容師さんがワクワクするような商品をつくっていきたい」と語る野村恭稔氏。

「羊毛を食べる微生物を使って、何か面白いものができないかと考えました。そこで開発に成功したのが、水に溶ける「プロティキュート」という羊毛由来の高分子ケラチン。当初は天然の染料や形状記憶スーツなどに使われ、その後に髪の補修効果があることが分かり、化粧品メーカーでも使われるようになりました」
その後は、プロティキュートの特許を買い取った化粧品原料メーカーから声が掛かり、約8年間に渡り理美容向け商材の研究開発に関わるも、2002年に独立してリトル・サイエンティストを創業。独立を決めたのは、自らが開発したプロティキュートを使ったヘアケア製品の用法や効果に、物足りなさを感じていたからだ。
「当時は、ヘアサロンでもトリートメントがシャンプーのおまけのような扱いで、トリートメント自体が技術としてお金になる時代ではありませんでした。高分子ケラチンを多く配合すればより高い効果が出ますが、その分だけ原材料費が高くなってしまう。結果、メーカーのケラチンでは配合しているということが言えるだけで効果が出ないものしかありませんでした。 そこで、自分自身が納得のいく製品をつくり、髪を補修するトリートメントに新たな価値を生み出す市場を創出するしかないと考えたのです」
野村氏が目指したのは、パーマやカラーでダメージを受けた髪や、年齢とともに細くなりボリュームが足りなくなった髪を、ケラチンなどの天然由来成分の力で補修し、根本からケアすること。効果がわかりやすいうえ長く持続する同社のヘアケア製品は、野村氏らがセミナーなどを通じて啓蒙を続けた科学的な髪の知識とともに、徐々に全国のサロンへと広まっていった。
製品開発と教育を通じて
理美容業界に貢献したい
製品が順調に人気を博す中、野村氏をどん底に突き落としたのが不正流通によるトラブルだ。
GALBAシリーズ

株式会社リトル・サイエンティスト 代表取締役の野村氏。

同社ではサロン専売の形を取り、問屋や代理店を通じて製品を全国のサロンに卸していた。しかし不正流通が起こった当時、製品がサロンへの卸価格以下の値段でネットに流通。サロンからの信頼を失い、大幅な売上減を招いたこの問題の原因は、信頼を置いていた問屋や代理店による背信行為だった。
「落ちた信用は簡単には回復できませんので、それまでの主力商品を潔く廃盤にして、新しい商品で勝負しようと考えました。加えて、二度と不正流通を起こさないため、商品をすべて当社からサロンに直送する形へと切り替えたのです。業界では前例のない流通方式だったこともあり、周囲から大反対され代理店から誹謗中傷も受けましたが、社員の頑張りもあって信用を取り戻し、経営を立て直すこともできました。それでも5年間はかかりました」
同社の再生の象徴となった製品が、画期的なアウトバストリートメントとして開発された『GALBA』だ。
「悩んでいたころにガルバという言葉が夢に出てきました。枕元にメモをとり、調べてみると暴君ネロを倒しローマ帝国に新たな秩序を築いた人物の名前でした。再生を目指す当社の救世主となる商品名にぴったりだと思い、『GALBA』と名付けたのです」
ナノ化CMCに、新たに開発した技術で21種類のヒト型セラミドを配合。加齢やダメージによる髪の変化に対応し、驚くほど長く潤いを保つ当商品は、“ふけ髪”に悩む人々に絶賛され、一連のヘアケアシリーズとなって現在も高い人気を誇っている。
その後は、プロティキュートを超える高機能ヘアケア成分となる活性ケラチンの開発も、数年かけて成功。同成分をふんだんに配合した「リケラ」シリーズを大ヒットさせるなど、美容業界のプロの常識までをも覆す商品をつくり出すメーカーとして信頼を広げてきた。
「当社は、研究開発による高効果な商品の提供に加え、セミナーやオンラインで学べる『リトル大学院』を通じて、髪の美容知識や技術向上に繋がる教育にも注力。現在は、全国の美容師が補修技術を学べる本社併設のサロンを準備中です」
すべての人の髪の悩みを解決するために挑戦を続ける同社。「子どもの科学者」の社名通り、柔らかな頭と尽きない探究心で今後も進化し続けていく。
#EpisodeGALBAシリーズ
INTERVIEW
野村恭稔
INTERVIEW
株式会社リトル・サイエンティスト 代表取締役 野村恭稔
1960年生まれ。愛知県出身。名古屋大学卒、大阪大学工学博士。リトル・サイエンティスト、GS、フィオラボ、野村総合粧剤研究所を起業。高分子ケラチンを開発し、形状記憶スーツなどに応用。バイオ染料の研究で繊維学会論文賞を受賞。
https://littlescientist.jp

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。


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