#Episode
SKYLINE
日産に聞く、62年目の革新
日産自動車株式会社
脈々と受け継がれてきた、走りの遺伝子
当初は日本における小型乗用車規格に合わせ、1500ccでの発売となった初代スカイライン。その後、時代に即したマイナーチェンジを繰り返し、技術革新を続けていった。
「あの時の走りは今も語り草になっています」と語るのは、日産自動車株式会社のチーフマーケティングマネージャーを務める丸地隆史氏。その後もスカイラインGTは国内ツーリングカーレースに君臨し、3年間で52勝を達成している。
1972年に発表された4代目スカイラインは「ケンとメリーのスカイライン」のキャッチコピーで社会現象を巻き起こし、81年に発表された6代目「R30」はプロレーサーでもあるポール・ニューマンをCMに起用。 “史上最強のスカイライン”のキャッチフレーズと共に人気を博した。
そして2019年9月。13代目「V37」をビッグマイナーチェンジした新型スカイラインが誕生。「新型車は安全運転支援システム“プロパイロット2.0”を搭載したハイブリッドモデルと、日本初導入となる3リッターV6ターボエンジン搭載モデルの2ライン。ターボエンジン搭載モデルはスカイライン史上最大出力405馬力を実現し、スポーツカー好きのお客様からも大好評です」と丸地氏は胸を張る。
そして、エクステリアに“スカイラインらしさ”が復活したことも話題を呼んでいる。「フロントグリルのバッヂがINFINITIからNISSANに変わり、アイコンである丸目4灯テールランプが復活しました。あえて上部をカットした丸目の新デザインは機能的で、評判を呼んでいます」
スカイラインが物語る、日産の歴史
「スカイラインは世界初となる技術を開発、導入し、常に時代の最先端を行くスタイルを提案してきた車です。プロパイロット 2.0を初めて標準装備した今回のハイブリッド車はその最たるものと言っていいと思います」
これらの機能を可能にしているのは、今回新たに採用した『3D高精度地図データ』。カメラ、レーダー、ソナー、GPS、3D高精度地図データを組み合わせて周囲360度の情報を取り込んでいる。その精度は左右の誤差わずか5センチ。カーブでも地図データでこれから走る道の形状やこう配などを把握し、スピードを調整しながら遅れることなくステアリングを操作する。開発チームがテスト走行、検証走行を繰り返した総距離は30万キロを超えるという。
“技術の日産”の象徴として、常に革新と挑戦の歴史を刻んできたスカイライン。「培ってきた技術はまちがいなく世界最高峰だと思っています」と丸地氏は自信を覗かせる。
車離れが顕著になった現代。スカイラインは私たちが忘れかけていた何かを思い起こさせてくれる名車として、単なる移動の道具ではなく、誰もがワクワクする存在へと進化を続けている。今後もその挑戦から目が離せない。
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INTERVIEW
INTERVIEW
日産自動車株式会社
日本マーケティング本部
日産自動車株式会社
日本マーケティング本部
チーフマーケティングマネージャー
丸地隆史さん
1974年生まれ。1998年日産自動車入社。2003年よりミニバンの新車販売促進を担当、10年近畿日産出向。13年に日産自動車に帰任後、16年日産サティオ佐賀代表取締役社長に就任(日産自動車社長賞獲得)。19年より日産自動車にてミニバン、セダンのチーフマーケティングマネージャーを務める。子供3人。趣味はスポーツ観戦と家族旅行。マイカーは日産セレナ。
https://www.nissan.co.jp/
※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。