#Episode
イシャチョク


オンライン診療をもっと便利に
株式会社オンラインドクター.com
病院を受診したいのに通えない患者と、きちんと患者を診療したいのに来てもらえない医療機関――。そんな両者が抱えるジレンマを解消する手段として期待されるオンライン診療。その普及を加速させるため、現役医師が開発したサービスが、6月リリース予定のオンライン診療ポータルサイト+マッチングアプリの『イシャチョク』だ。
現役医師だから開発できた 患者ニーズに応えるポータル

『イシャチョク』のサービスについて語る、株式会社オンラインドクター.com CEOの鈴木氏。
『イシャチョク』は、そうした人々にとっての“オンライン診療の入り口”となるプラットフォームだと鈴木氏は言う。
オンライン診療では、まず医療機関が各ベンダーの開発するシステムを導入し、患者側はそれに対応するアプリをスマートフォンなどにダウンロードして受診する。そうしたオンライン診療システムを提供する企業は、現在のところ約10社。病院によって使われるシステムはバラバラで、たとえばオンライン診療ができる近くの病院を探そうとすると、それぞれのアプリ内でしか検索できない。つまり、オンライン診療ができる病院をくまなく検索するには、従来は10社すべてのアプリをダウンロードするしかなかった。
「アプリやWebブラウザで『イシャチョク オンライン病院』を開けば、まずオンライン医療圏内である徒歩30分以内のオンライン診療対応クリニック情報が表示され、それぞれの医療機関で使われる対応アプリのダウンロードや、予約までを行うことができます。さらにその後は、姉妹サービスの『イシャチョク オンライン薬局』で薬局選びや服薬指導、薬の配達 依頼までをオンラインで完結させることができるのです」
オンライン診療の普及で 患者も医院もハッピーに

イシャチョクは、病院と薬局のほか、保険もカバー。それぞれアプリ版とWeb版が用意される。
また、コロナ禍の収益減で苦境に立つ医療機関側に対しては、鈴木氏自身がオンライン診療に関するウェビナーなどを開催。現役医師かつ経営者目線で、オンライン診療の活用法を積極的に伝える活動も展開する。
「対面診療よりもオンライン診療の診療点数が低いため、現状ではオンライン診療の導入に踏み切れないという医院も多くあります。しかし、目先の利益にとらわれて患者ニーズに応えずにいると、結局は既存の患者が流出してしまううえ、新規患者も獲得できません」
「つまり、患者さんにとっても医療機関にとっても、オンライン診療はウィンウィンになる方法なのです」
人は便利なシステムに慣れてしまうと、なかなか元には戻れない。病院経営者の中には、オンライン診療が普及すると、患者が対面診療に戻ってこないのではないかと危惧する向きもある。そうした声に対しては、「できることが限られているオンライン診療は、そもそも対面診療とセットになるもの。たとえばオンライン診療を窓口的に使うような意識も、医院の側には必要になるのではないでしょうか」と鈴木氏は言う。
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INTERVIEW

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株式会社オンラインドクター.com CEO 鈴木幹啓さん
医師としての生涯収入を最大限にするために、2010年5月、小児科開業医としては最年少クラスである34歳(前期研修2年間を含む臨床経験9年)で開業。
開院当時からインターネットを利用した広告、メディア露出による自己ブランディング・経営戦略をもって日本で一番忙しい小児科医と称されている。
https://オンラインドクター.com/
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