#Episode
ポカリスエット
人々の意識を変えた健康飲料
大塚製薬株式会社
人間の身体が変わらない限り、ポカリスエットの成分も不変
吸収のよい点滴液は、人間の体液に近いもの。こうして、汗で失われる体液の水分とイオン(電解質)を手軽に補給できる“汗の飲料”というコンセプトのもと、開発がスタートした。「いわばプロスペックのものを一般化してみようという試みです」。開発チームは、汗を採取して含まれるイオンを分析したり、研究所のある徳島県の眉山の山頂で試作品を飲んで、汗をかいた後の飲み心地を調べたという。
「ポカリスエットに含まれるナトリウムやカリウムなどのイオン、そして糖質は、身体に速やかに水分を吸収できる最適な濃度に調整されています。ですから、人間の体の仕組みが根本から変わらない限り、ポカリスエットの成分も変わることはないでしょう」
あらゆる環境での水分とイオン補給の有用性についてエビデンスを追求
「1990年代に問題になったいわゆるエコノミークラス症候群は脱水も関係しているのですが、それを確かめるためにジャンボ機を貸し切ってワシントン(モーゼスレイク)まで飛ばして試験をし、健康啓発活動に活かした」。
また、近年問題となっている熱中症には体の内部から冷やすことも必要という研究成果から、2018年には“飲む氷”「ポカリスエット アイススラリー」を発売するなど、時代に応じて常に新しい提案をしてきた。
「ポカリスエットに関わっている社員が、熱中症アドバイザーの資格をもっているんですよ」
現在では東南アジア地域を中心に20以上の国と地域で販売されているポカリスエットだが、2020年1月にはメキシコへ健康飲料事業の新会社を設立。初の本格的な北中米進出であり、開発のアイデアが生まれた地、メキシコでもついにポカリスエットが販売されることとなった。
#Episodeポカリスエット
INTERVIEW
INTERVIEW
大塚製薬株式会社
ニュートラシューティカルズ事業部
大塚製薬株式会社
ニュートラシューティカルズ事業部
製品部 ポカリスエット
プロダクトマーケティングマネージャー
浅見慎一さん
1981年東京都生まれ。2004年 大塚製薬株式会社入社。横浜支店に営業職として配属。11年 営業部営業企画、さらに製品部 SOYSHアシスタントプロダクトマーケティングマネージャーを経て、12年3月よりポカリスエットプロダクトマーケティングマネージャー(現職)。
https://www.otsuka.co.jp/
※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。