#Episode
EESS


災害時のエネルギー確保に貢献
三和エナジー株式会社
災害時の発電設備への給油で、社会インフラをサポート

2016年に発生した熊本地震の際には、発電機へ燃料を供給。必要とされた燃料を連続供給できたのは同社のみだった。
その後、新潟県中越地震などでも活躍し、東日本大震災の際は100台もの車両を被災地へ派遣したことで、その存在を広く知らしめることになった。
「弊社の強みは“調達力” “実行力” “備え”の3つ。“調達力”は、宇佐美グループは石油元売会社との関係性が強いため、大規模災害時でも重油や軽油などの石油製品を十分に確保できることを意味します。“実行力”は、全国53カ所の拠点、530台のタンクローリー、約700名の従業員という規模によって、任務を迅速に遂行できること。主力のパトロール給油とEESSの二毛作事業であることが特徴です。年1~2回の頻度で、お客様のところへ出向いて合同で行う災害対応訓練も、実行力を支えています」
これらの強みだけでも圧倒的なシェアを誇るが、3つ目の強みになっているのが、災害前の段階から顧客の要望に応える
“備え”のサービス。それが、災害前の準備に着目した、ロカクリーンと呼ばれる事業だ。発電設備にはA重油の入ったタンクがあり、使わない期間が長く続くと、タンク内に水分やスラッジ(不純物)、錆などが生じて発電機が稼動しないことがある。それを防ぐためにタンクからA重油を抜き、ろ過した後に戻す方法を考え、自社開発のろ過装置は特許も取得した。全量の3割をろ過するとタンク内のA重油はほぼきれいになり、3~5年毎に行うことで発電設備は問題なく稼働する。
製造から供給まで一手に担い、 SDGsに貢献するバイオ事業

メンテナンス事業の様子。
「バイオ燃料を製造する会社は多数ありますが、弊社の特徴は530台の車両をもっていること。ガソリンの需要減で、ガソリンスタンドの数はピーク時の6万5000軒から半分以下に減り、配送する車両も激減しています。今では運べる能力というものが希少価値になっており、製造から配送まで一気通貫で行うバイオ事業は、真似するのが難しい事業だといえます」
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INTERVIEW

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三和エナジー株式会社 代表取締役社長 高松 克行さん
1969年1月神奈川県川崎市生まれ、宇佐美(当時は地域会社の関東宇佐美)への1991年入社、神奈川支店、山陽支店の支店長を歴任し、2018年より現職。三和エナジーの業務、特にEESS事業に共感し、業務拡大に努めている。更にはSDGsやカーボンニュートラルへの対応も意識し、バイオ事業への参入も決定した。
https://sanwa-energy.com/
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