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ダイエットプログラム

ダイエットプログラム
ダイエットプログラム
肥満のない世の中を目指して

特定非営利活動法人日本痩身医学協会

「日本の生活習慣病を半減させ、人々の健康と繁栄に貢献する」という理念を掲げ、1993年に設立された特定非営利活動法人日本痩身医学協会。創設者である小林英健氏は、全国に整骨院を展開する傍ら、2008年に柔道整復師や鍼灸師、スポーツトレーナーの専門学校である近畿医療専門学校を設立。自身も柔道整復師・鍼灸師として多くの人々の心身の健康に寄与すると同時に、リオ五輪や東京五輪では日本選手団のスポーツトレーナーを務めるなど、トップアスリートたちへのサポートも行ってきた。

自らの手技や鍼灸の力で人々の体の痛みや不調を改善する施術家として、業界で高い評価を受けていた小林氏。痩身や生活習慣病の予防に目を向けたのは、「整骨院に通ってくれる患者さんをより健康にしてあげたい」という想いからだった。
東洋医学的なアプローチの ダイエットプログラム
「当院の施術で足や腰の痛みが改善したと、多くの患者さんに喜んでいただくことはできていましたが、その中には糖尿病や高血圧など、生活習慣病に悩む方々もたくさんいらっしゃいました。そもそも鍼灸などの東洋医学は、心身のバランスを整えながら人が本来もつ自己治癒能力を高めるといった、体質から変えていくアプローチ。私が専門とする東洋医学の知見と栄養学などを組み合わせることで、少しでも患者さんたちの生活習慣病改善の助けになればという想いから、耳ツボや栄養学などをより深く、そして幅広く学ぶようになっていったのです」
ダイエットプログラム

東洋医学的なアプローチのダイエットプログラムについて話す小林英健氏。

そう話す小林氏が開発したのが、耳ツボへの刺激と栄養学に基づく食事指導、そして厳選したサプリメントを併用したダイエットプログラムだ。その評判が全国の鍼灸院を中心に広がり、1993年には学術研究や情報発信を目的とする日本痩身医学協会が始動。同プログラムを正しく提供できる人材を育成するため、認定講師制度もスタートさせた。

その後は、効果を体感した人々の口コミでさらに評判が高まり、現在までに約1700 名の会員が誕生。各地で活動するサロンオーナーたちが中心となって、体型や健康の悩みを抱える人々に向けて、小林氏が開発したプログラムを広めている。
この30年間だけを見ても、日本や世界でさまざまなダイエットがブームとなるも、その多くは一過性のものだった。いっぽう、小林氏が開発したダイエットプログラムは、その支持を今も着実に広げている。小林氏はその理由を、「何といっても効果を感じていただけるから。私たちのプログラムは3カ月で卒業ですが、ダイエットだけでなく、疲れにくくなったというお声や、食事の量や好みが変わり体調が良くなったというお声も多くいただいています」と説明する。

さらに近年では、会員から寄せられたデータをエビデンスとして確立するため、同プログラムの理論に賛同する医師の協力のもと、日本や海外の肥満学会などでの発表や、海外医療雑誌への論文発表などにも注力している。小林氏が目指すのは、西洋医学と東洋医学がもつ双方の強みを組み合わせ、人々に最善の選択肢を提供する「医療連携」の形だ。
西洋医学と東洋医学の 強みを活かした医療連携
そうした医療連携を実現する鍵を握るのが、父である小林氏の活動を間近に見て育ち、医師となる道を選んだ息子の崇記(たかのり)氏の存在だ。
ダイエットプログラム

特定非営利活動法人日本痩身医学協会会長の小林英健氏と、息子の崇記氏。

「医師として私が目指したいと考えているのは、できるだけ薬に依存することなく、患者さんの根本的な健康に寄与できる医療です」
そう話す崇記氏は現在、大阪市内の病院の救急集中治療科で経験を積んでおり、今後は2024年内を目処にクリニックの開業を目指すという。

「体の痛みなどについては、父の整骨院とも連携しながら、内科的な疾患と外科的な疾患の双方に対応できるクリニックの開業を目指しています。私自身、父が開発したプログラムを実践してダイエットに成功するだけでなく、さまざまな不調の改善につなげられた方をたくさん見てきました。私が学んだ西洋医学に加えて東洋医学の知見も取り入れ、日々摂取する栄養素や食習慣などを見直し、体質を変えていくアプローチを取りたい。そうすることで、病気や怪我の治療だけでなく、生活習慣病などの予防や改善につなげられるような医療が提供できるのではないかと考えています」
超高齢化が進む日本では、健康寿命と平均寿命の乖離が大きな問題となっているが、特に多くの人々を悩ませる生活習慣病は、健康寿命を縮める主な要因のひとつとされている。「だからこそ医師として、生活習慣病に向き合っていきたい」と決意を語る崇記氏が目指す未来は、父が見据る未来とも重なるものだ。
「私たちはこの30年間、単に利益を追求するのではなく、悩みを抱える患者さんのために活動を続けてきました。そうした私たちの活動に賛同してくれたサロンオーナーさんのネットワークは、いまや北海道から沖縄まで全国に広がっています。つまり、各地域にそれだけ悩みを抱える方がいらっしゃるということ。今後は、まず息子とともに親子での医療連携を実現させたい。そして、ダイエットだけでなく、慢性疾患や生活習慣病を栄養のある食事などで改善するような取り組みを、さらに多くの人々に広げていきたいと考えています」
日本や世界の人々が、健康で豊かに暮らせる社会への貢献を目指してーー。同じ未来を見据えた親子の取り組みに、多くの期待が寄せられている。
#Episodeダイエットプログラム
INTERVIEW
小林英健
INTERVIEW
特定非営利活動法人日本痩身医学協会 会長 小林英健
1958年生まれ、大阪府出身。関西大学を卒業後、銀行員を経て整骨院で働きながら柔道整復師の資格を取得。85年に小林整骨院を開業し、グループ化。近畿医療専門学校理事長として、後進の育成にも力を入れる。
https://soushin-igaku.org/

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。


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